人生の展望

 

家族はパーソナリティーを作る場として重要な役割を担います。家族の成員のパーソナリティーは「生まれる」ものではなく、「つくられ」なければなりません。

家族の基本的な機能のうちで、基本的でこれ以上、減らすことができないものとして、子どもが、自分の生まれついた社会のメンバーとなれるように、子どもから大人への基礎的な社会化があります。子どもにとって、家族は適応すべき場であり、その延長上に、大人となって社会に適応しなければならない課題があります。

ストレスケア教育とは、自分自身を人生の高みに到らせるという自己実現的な動機づけが必要であり、積極的に生きることを選択できた人にとって意味あるものになります。したがって、大人が自分の人生への展望を喪失させれば、人生の意味を失うと同時に、自己教育への意味も失うことになります。ストレスケア教育の発展には、大人自身の人生の時間的展望を明確に、かつ、幸福なものにしなければならないのです。