家族の幸福とリラクセーション

 

小さな子どもは、自分の欲求でいっぱいの頭の中の世界と現実の世界が区別できません。何か欲しいものがあるときに、それが手に入らないと叫ぶように泣き出します。理想と現実の区別がつかないのです。このような幼い心を持った人は少なくありません。過保護に育てられ、欲しいものは何でも与えられ、愛情を受け取るだけの環境で育った人たちです。そういう人は、たいてい愛情枯渇者として、欲求不満を撒き散らしながら生活しています。そして、自由が欲しいと訴えてきます。欲求不満を持っている人の欲している自由とは、何にも妨げられないで、したいことをすることです。これでは、動物と同じで、快楽を求め、苦痛を避けようとしているだけで、本当の自由ではありません。

なぜなら、それは生理的欲求と欲望の奴隷として行動しているからです。自由な行動とは、自分で考え、そのとおりに行動することです。それは、他人からの強制でも、社会の因習でもなく、本能の命令でもありません。自分自身に課した法則、自分の作った目標に従って行動することなのです。