ストレスケアカウンセラー®とは

ストレスケアカウンセラー®は、バランスセラピー学にもとづく知識や技術を用いて、人間の心と体の問題にアプローチするストレスケアのスペシャリストです。

  1. ストレスケアカウンセラー®の4つの手法
  2. ストレスケアの定義
  3. ストレスとは
  4. ストレスケアカウンセリング
  5. ホメオストレッチ(実証研究)
  6. アローバランスグラフ(実証研究)

 

ストレスケアカウンセラー®の4つの手法

<感情的アプローチ>

起きている事態や環境よりも、相談者自身の感じ方に焦点を当てて相談者に無条件の「肯定的関心」を持ち、相談者の内的世界を共感的に理解しようと努め、相手に伝える「共感的理解」、さらに、相談者との関係で心理的に安定し、カウンセラーも無理なく自分の言動や態度を受容できる「自己一致」。この3原則を実践するのが基本である。

 

<認知的アプローチ>

人の感情は思考により影響され、問題があるときは非合理的な思考によって考えたり行動したりする。したがって、認知の仕方を合理的に変えれば行動も変わる。たとえば「卒業して就職しないことは恥ずかしいことだ」という非合理的な考えを「就職するのにこしたことはない」と言い換えることで,苦しみから解放され新しい行動の可能性も生まれるというもの。また、「自己受容」は認知的アプローチの骨格としている。

 

<行動的アプローチ>

相談者の行動に焦点を当てて観察し、行動そのものを体系的に整理・記録し、反復訓練などで改善していくもの。脳幹をイキイキさせる生活術、目標を設定してそれに向かって進めていくことや、自己評価や自己理解を高めるワークなどがある。

 

<生理的アプローチ>

一般的なカウンセリングは、考え方や受け止め方の偏りが問題行動を生み出すというモデルに基づく認知と、環境と個人要因の相互作用の中で問題行動が繰り返されるというモデルに基づく行動の両面を対象として展開しています。しかし、両者はそれぞれ問題発生の原因が異なり、環境と個人要因との統合が困難になる傾向があります。

そのため、ストレスケアカウンセリングでは、認知の修正よりも優先して、生理学的なリラクセーション状態の行動への影響力に注目し、そこに自己成長モデルによって介入することで、環境要因と個人要因の統合を可能にすることを目的にしています。

 

ストレスケアの定義

自己実現を目指すために、ストレス因子である心理社会的問題をどう考えどう乗り越えるかを自分自身で開始し、遂行する諸活動の実践。また、ストレスケアにおける「健康」は生きる目的ではなく、日々の生活を「幸福に送る」ための自己実現的資源であり、ストレスのリスク因子を回避する社会的資源であることを強調した積極的な概念になる。

ストレスケア社会の発展は、「すべての人があらゆる生活の場で幸福や健康を享受することのできる社会」を果たしていくことになる。

 

ストレスとは

ストレスを一般的に受け入れられるように定義するのは決して容易ではありません。なぜなら、ストレスは人のそれぞれの思いによって、いろいろと違った意味で用いられているからです。例えば医者は生理学的メカニズムから、技術者は力学的な視点から、物理学者は応力として、心理学者は行動の変化から、そして、勤労者は労働環境や人間関係から、一般の人々は不幸な体験、強制、禁止されることに使われています。現在、私たちが日常的に使っている「ストレス」は、生理学的に身体に課せられる要求のことであり、ハンスセリエ(Hans Selye, 1907 – 1982)のストレス学説に基づいています。ストレスは幸福や成功、悩みの有無などではなく、良い、悪い、のいずれの意味も付加しません。外的な環境状況が突きつけてくる要求とそれに対する固体側の対応能力のバランスが崩れたストレス下にある場合、自分に求められている要求がどのようなものであるか、その要求を何らかの方法で変容させていくことが大切になります。

・ストレスの発生

・ストレス対策の三原則

 

するべきこと

  • ストレスのメッセージである身体的なサインに気づくこと。
  • 生理学的リラクセーション状態を作り出し自律神経系を安定させること。
  • 認知と行動に働きかけて自己受容力を高めていく。

 

してはいけないこと

  • ストレスの原因になったことに無関心になること。
  • 不快なこと嫌なことを回避しない。
  • いつも悩みごとがあり、そのことで落ち込むこと。

 

・生活とストレスの関係

  • 人間関係の問題

1.親子、夫婦、親族、職場の上司と部下、同僚間の葛藤や問題

2.友達関係(いじめの問題)、生徒と教師との関係

3.死別、別離など対象を失うことによる悲しみ(喪失体験)

 

  • 役割上の問題

1.家庭/父、母、夫、妻としての役割の負担や欠如による苦痛や   空虚感

2.職場/能力に適応しない仕事の内容(今の仕事が能力以上または能力以下)、適正の問題、過重労働など

3.学校/学業や進学の問題

4.失業、退職、子どもの自立などによる役割の喪失

 

  • 欲求の阻害の問題

1.安全や健康への欲求の阻害

2.所有欲、支配欲、権力欲などの阻害

3.倫理観、道徳観の阻害

 

  • 今の問題を解決すれば元の自分に戻れる。ではなく、今の問題を乗り越えるためには、自分自身を成長させること。問題より先に自分自身にフォーカスする。
  • 何か自分の外に特効薬的な方法がある。ではなく、自分の中にあるものを引出す。
  • 目の前にある困難(ストレッサー)は、避けるのではなく、無視するのでもなく、ただ、

「あるがまま」を見る。否定も肯定もしない。判断をしないでありのままを観察する。

  • 今に集中すること。自分の能力(エネルギー)は「今」に使う。過去や将来の不安に使わない。古来より東洋の思想にもあるが、近年、マインドフルネスとも表現される。

 

外的環境の要求が個人の能力を上回る時、様々な心身的問題が発生する。

 

ストレスケアカウンセリング

一般的なカウンセリングは、考え方や受け止め方の偏りが問題行動を生み出すというモデルに基づく認知と、環境と個人要因の相互作用の中で問題行動が繰り返されるというモデルに基づく行動の両面を対象として展開しています。しかし、両者はそれぞれ問題発生の原因が異なり、環境と個人要因との統合が困難になる傾向があります。

そのため、ストレスケアカウンセリングでは、認知の修正よりも優先して、生理学的なリラクセーション状態の行動への影響力に注目し、そこに自己成長モデルによって介入することで、環境要因と個人要因の統合を可能にすることを目的にしています。

ストレスケアカウンセリングガイドブック

2018年3月刊行

 

ストレスケアカウンセラー®の考え(哲学)
人間観 人間は生涯にわたって発達する。人間は日々変化する。
性格論 身体内部環境が性格や人格に影響を与えている
問題発生 無理な疲労やストレス状態
援助目標 行動変容。相談者自身がストレスをコントロールする
カウンセラーの役割 今に生きることへの方向付け
相談者の役割 今の自分に何が出来るかを考え行動する
限界 健常者が対象

 

 

ホメオストレッチ(実証研究)

The relaxation program by Balance Therapeutic Science  

 

ホメオストレッチについて

BTU  美野田 啓二

日本自律訓練学会 2000.10

ホメオストレッチは生理的なリラクセーション状態に導くために介入する。したがって、そのために重要ないくつかの特徴を取り上げてみる。

  1. 末梢から中枢へリラクセーション信号を送り、中枢にリラクセーション反応を起こさせ、その結果全身の「筋バランス」の回復を図ること目的とする。
  2. 心理的な影響を強く受けやすいと考えられる抗重力筋群を中心に介入する。
  3. 通常のストレッチと異なり、随意筋を不随意(他動)的に操作する。
  4. 伸展は関節の可動制限まで運動させず、軟組織の抵抗が強まる個所を基準とする。
  5. 筋や腱の強化を目的としないので、痛み、不快感がある場合は中止する。
  6. 筋組織に対して与える垂直圧の圧力は 4~7 キログラムの範囲で実施する。
  7. ホメオストレッチの介入時間は通常で 10 分~15 分程度である。

 

ホメオストレッチの生理学的効果

東京大学大学院医学系研究科ストレス防御・心身医学・熊野宏昭

東北大学大学院医学系研究科人間行動学分野・渡辺宙子

宮城大学病院・山内祐一

早稲田大学人間科学部・坂野雄二

BTU・美野田啓二

日本心身医学会:1996.03

ホメオストレッチは 1 週間に 3 回という比較的限られた回数であっても、セッション中ではα波の振幅増加によって示される中枢神経に対する生理的リラクセーション効果を持ち、セッションを繰り返すことでは皮膚電気伝導水準の低下によって示される交感神経に対する生理学的リラクセーション効果を持つことが示された。

 

ホメオストレッチの心理学的効果

東京大学大学院医学系研究科ストレス防御・心身医学・熊野宏昭

東北大学大学院医学系研究科人間行動学分野・渡辺宙子

宮城大学病院・山内祐一

早稲田大学人間科学部・坂野雄二

BTU・美野田啓二

日本心身医学会:1996.09

ホメオストレッチは 1 週間に 3 回という比較的限られた回数であっても、確かに全身の歪みを除き、「筋バランス」を回復するという目的を達成していることが確認された。そして、それに伴って、疲労感の減少と爽快感の増大といった望ましい気分の変化がもたらされたことから、ホメオストレッチが心理的なリラクセーション効果を持つことが示された。

 

少年院入院者におけるホメオストレッチの効果の検討1

東京大学大学院医学系研究科ストレス防御・心身医学・熊野宏昭

東北大学大学院医学系研究科人間行動学分野・中谷直樹

BTU・美野田啓二

日本行動療法学会:2000.08

本研究では、少年院入所者についてホメオストレッチによる介入効果を調査した結果、筋骨格系の左右の不均衡の改善、外向性傾向の低下、社会適応性の上昇及び妥協性の上昇を示した。

 

少年院入院者におけるホメオストレッチの効果の検討2 

International Journal of Behavioral Medicine

Psychological Effects of the Muscle Relaxation on Juvenile Delinquents

東京大学大学院医学系研究科ストレス防御・心身医学・熊野宏昭

東北大学大学院医学系研究科人間行動学分野・中谷直樹

BTU・美野田啓二

国際行動医学ジャーナル(日本行動療法学会荒記賞受賞)2000.08

ホメオストレッチは非行少年に対するフラストレーション耐性のいくつかの様相を改善すると示唆される。私たちの研究は、非行少年の大きなサンプルを備え、無作為化された試みの治療教育に関する大きなヒントを今後与えていく。

 

保健室にホメオストレッチを活用して

養護教員

2004.03

1996 年~2000 年の 5 年間に公立小学校の保健室を利用した男児 41 名、女児 28 名の合計 69 名についてホメオストレッチの効果の検討を行った。主な主訴は、頭痛、腹痛、気分不良、その他の身体症状であった。保健室の利用後に早退や保健室の再訪率は 15~20%である。このような中で、保健室を来訪した子どもにホメオストレッチを実施した場合に、95%が教室へ元気に戻ることができた。筋バランス(姿勢)の改善率は介入した子どもの 87%に効果が確認された。

 

小学生のストレスケア研究報告

東京大学医学部心療内科 宮坂菜穂子

BTU

2004.1~2005.1

小学生児童にも広がるストレス反応を緩和させることを目的として、小学校高学年児童(146 名)に対し、リラクセーション法のひとつであるホメオストレッチを行った。7 回目のホメオストレッチまでには、全身の筋バランスを整えるというホメオストレッチの本来の効果が現れ、それとともに、心理面のストレス反応であるうつ・不安、不機嫌・怒りの改善がみられた。これにより、小学生児童に対するホメオストレッチのストレス反応緩和における有効性が示された。ホメオストレッチ終了後のフォローアップ期間においても各指標とも悪化せず、効果の持続が示された。

 

透析室における代替補完療法の試みバランスセラピー導入に向けて

福岡市民病院・村上直子・佐々木千鶴・新垣富美・西本節子・塚崎恵子

ナースデータ:2005

看護師がホメオストレッチを体験し、ホメオストレッチがストレスケアを図るメソッドとして臨床現場への適応の可能性があるか検討するとともに、実用するためにはいかに改善されるのが望ましいか検討することにした。その結果、ホメオストレッチが実用に向けての妥当性があるとしてその方向性が示唆された。

 

ヒトにおける筋緩和刺激の脳神経反応について

先端医療技術センター

静岡県健康福祉部

Y.Ouchi1, T. Kanno1, E. Yoshikawa2, T. Ogusu2, H. Okada2, K. Minoda3, H. Doi4

第 27 回日本神経科学大会(大阪国際会議場)2004.9.21~23

HS(ホメオストレッチ)は初期に脳幹、特に中脳を刺激し注意中枢と言われる前帯状回が刺激される。HS で心拍が低下(副交感神経機能が上昇)するにつれ情動神経回路に関わる側座核と前頭葉眼窩皮質の神経活動が高まった。これは、側座核を中心とする中脳皮質神経系の興奮が精神的リラックスの獲得に重要であることが推察される。HS で下側頭皮質と外側後頭皮質、紡錘回の神経活動が上昇したことは、催眠時リラクセーションの脳内表像の出現を意味していると考えられる。

 

ストレスケア検証・クロモグラニン A 変動指標(n=136)

矢内原研究所 長澤晋吾

静岡県健康福祉部

BTU 2005.2

ホメオストレッチが新規スレス指標である唾液中 CgA を低下させる傾向を有することを明らかにした。特に精神的ストレスを自覚している被験者の場合に、その傾向が顕著であることが確認された。これらの結果はホメオストレッチによるリラクセーション効果を支持するものである。

 

“PET”(Positron Emission Tomography)陽電子放出型断層撮影を活用したバランスセラピー(ホメオストレッチ)による脳内動態の研究 

Changes in cerebral blood flow under the prone condition with and without massage

Yasuomi Ouchi a,*, Toshihiko Kanno a, Hiroyuki Okada b, Etsuji Yoshikawa b, Tomomi

Shinke b, Shingo Nagasawa C, Keiji Minoda d, Hiroyuki Doi e

2007.1 Neuroscience Letters(407)ニューロサイエンスレター

ホメオストレッチはこの終脳(脳幹)-扁桃体系に影響を及ぼし、脳の副交感神経性緊張を高め、小脳の有意な相関性については、小脳は視床下部と相互に連結し、自律神経系機能を調節する神経回路に入ることができることから、小脳が副交感神経系の調節に関与していることを示しているものと思われる。

結論として、幸福な気分は扁桃体や楔前部などの帯状皮質後部の賦活と関連していることから、本研究の結果より、ホメオストレッチは、前脳、扁桃体および楔前部の回路網のニューロン活動を調節することによって精神的リラクセーションをもたらすという効果に関する科学的エビデンスが得られた。

 

過重労働者に対するホメオストレッチの効果の検討

大手企業健康管理センター・産業医・BTU

2008.12

過重労働者に対して、比較的短期間で実施されたホメオストレッチの労働者の心理面に与える効果を検討した。その結果、心理質問票の MOOD は、「爽快感のなさ」「抑うつ感」「疲労感」「不安感」に有意な効果が得られ、ホメオストレッチは労働者のメンタルヘルスに有益に作用することが示唆された。また、バーンアウトスコアの高い 27 人中 25 人の82.5%に効果を示し、うつ尺度の高い 27 人中 15 人の 55.6%に効果を示した。

 

慢性疲労症候群患者に対する1回のホメオストレッチ実施の効果 

データ保管:21世紀COEプログラム「疲労克服研究拠点の形成」研究室

関西福祉科学大学健康福祉学部健康科学科. 倉恒弘彦

大阪市立大学医学部附属病院. 渡辺恭良

大阪市立大学大学院医学研究科代謝内分泌病態内科学.田島世貴

横浜国立大学大学院工学研究院. 小泉淳一

2007.11

疲労研究において、これからの大きな課題として残されている疲労対処行動の有効性に対する検討のうち、ホメオストレッチに関してその有効性を検討した(n=16)。その結果、心理質問票(BAS)では、疲労感の変化、気分の落ち込みの変化、イライラ感の変化、不安感の変化、緊張感の変化に有意な改善が示された。また、心拍変動解析による自律神経系の解析結果は副交感神経が活性化され、交感神経が抑制されるリラクセーション状態を示した。

 

心拍変動解析による自律神経系のBTU前後の変化

 

児童生徒のストレス状態の実態把握  支えあう人間関係を育む支援のあり方を求めて

佐賀市児童生徒理解推進委員会佐賀市教育研究所

佐賀市教育委員会 学生教育課 2008.

小学校 59 人、中学校 434 人の合計 493 人に対してストレス実態調査を質問票(心の様子 16 項目・体の様子 17 項目)で行った。その結果、質問票の得点が高い子どもは、教師から見ても気にかかる子どもであることが多かった。また、普段は何事にも真面目で一生懸命頑張っていると思える子どもが、ストレス過多に該当する場合もあった。

児童にホメオストレッチ(肩の操作のみ)を行うことで、質問票(BTU)の 33 項目の殆どに改善効果が確認できた。また、朝の時間にホメオストレッチ(肩の操作のみ)を行うことで、心身が楽になりその後の授業やテストにも集中して落ち着いて取り組めた。今後、教育活動への効果へも大きく期待できると考える。

 

災害時の疲労改善に効果を実証

関西福祉科学大学教授 東大特任教授・厚労省疲労研究班班長 倉恒 2012.1

被災者および被災者支援者 80 名をホメオストレッチの前後で比較すると、疲労感、不安感は多くの人々で軽減が認められ、統計学的に有意に改善がみられる。

さらに、50 名の方については脈波検査を用いた自律神経系バランスにつき調べてみると、交感神経系/副交感神経系(LF/HF)比が平均で 3.44 と健常者と比較して極めて高く、相対的な交感神経系の過緊張状態にあることが分かった。

LF/HF 比が2を超えている交感神経系過緊張状態にある方の解析ではほとんどの方で改善がみとめられ、統計学的に有意な変化がみられることが確認された。

 

IT企業におけるメンタルヘルス障害発病予防策の成功例

日本産業ストレス学会 2011.1

BTU ストレスマネジメント研究所 東京所長 北 博之

2008 年 4 月~2010 年 9 月の間、長時間残業者の中から産業医との面談でケアの対象となり受けた人114名、復職後リハビリ的就業形態でケアを受けた人48名について実施した。その結果、長時間残業者の 114 名から新たな発病者はなく、長時間残業者のケアに有効であることが実証された。また、心理質問票のバーンアウトスコア p.<0.1  ストレス尺度(SDS)p.<0.5 ストレス指数(AG)p.<0.1と心理的効果が確認できた。

 

看護師のストレス調査とホメオストレッチの効果の検討 2009.11
看護師に対するホメオストレッチの効果検討 2010.6

BTU ストレスマネジメント研究所 所長  永瀬 千枝

心理質問票とストレス指数計測は介入前と介入後の平均値の t 検定を行った結果、「心理的な仕事の負担・p<.01」「不安感・p<.05」「疲労感・p<.05」「抑うつ感・p<.05」「身体愁訴・p<.01」「仕事や生活の満足度・p<.05」「寝つき・p<.05」「熟睡度・p<.01」「週 2 回以上の安眠・p<.05」「ストレス指数・p<.01」に有意な効果が得られ、ホメオストレッチは看護師のメンタルヘルスに有益に作用することが示された。

 

愛着障害患者を脳活動の観点から脳科学的に検討し、適切な愛着障害の早期診断とバランスセラピー(ホメオストレッチ)による治療のための実地応用

熊本大学大学院生命科学研究部 友田明美

2010.8

NAT(Neuronal Activity Topography)脳神経細胞異常を脳表面に表示、定常的なニューロン機能低下部位とその内容を脳表面に可視化する。発達障害児の前頭前野の機能が著しく低下しているケースを安静時とホメオストレッチ実施後とで比較する。その結果、安静時では改善されないが、同一時間ホメオストレッチをすることで大きく改善されている。

赤い箇所:過大変動 Beta-Gamma(13~40Hz)

※ ホメオストレッチ前の安静時は前頭前野の機能(高次脳機能)が健常例よりも著しく低下している。低下の度合いは左右対称である。

※ ホメオストレッチ後は前頭前野の機能は、ほとんど正常状態まで改善している。

 

アローバランスグラフ(実証研究)

The relaxation program by Balance Therapeutic Science

 

ストレスの可視化と数値化

整形学検査法により、緊張の度合いと筋肉バランスの関係をアラーバランスグラフに表現する。アローバランスグラフが表す数値は、筋肉が骨格の両端を引く生理学的な張力の左右差や局所的筋疲労における筋の収縮レベルの左右差を表している。

アローバランスグラフはストレス状態の状況把握とホメオストレッチによるリラクセーション導入の効果測定に用いる。これにより、これまで把握しにくかった身体的緊張や強張り、歪みを数値化して視覚化している。

 

アローバランスグラフについて

BTU美野田 啓二

日本自律訓練学会 2000.10

バランスセラピー学は次の4つから構成される。

  1. バランスセラピー理論
  2. アローバランスグラフ
  3. ホメオストレッチ
  4. カウンセリング法

緊張の度合いと筋肉バランスの関係をアラーバランスグラフに表現する。アローバランスグラフが表す数値は、筋肉が骨格の両端を引く生理学的な張力の左右差や局所的筋疲労における筋の収縮レベルの左右差を表している。アローバランスグラフはストレス状態の状況把握とホメオストレッチによるリラクセーション導入の効果測定に用いる。これにより、これまで把握しにくかった身体的緊張や強張り、歪みを数値化して視覚化している。

 

筋骨格系の左右の不均衡を評価する尺度の開発  ―アローバランスグラフの信頼性及び妥当性―

東北大学大学院医学系研究科人間行動学・中谷直樹、福土審

東京大学大学院医学系研究科ストレス防御・心身医学・熊野宏昭

BTU・美野田 啓二

日本心身医学会.1999.09

測定者間の一致度及び再測定の 2 方法によりアローバランスグラフの信頼性が確認され、さらに形態計測及び筋弾性測定から、妥当性についても確認された。このことから、アローバランスグラフが筋骨格系の左右の不均衡を簡便かつ定量化する方法として有用であることが明らかになった。

 

筋骨格系の歪みとパーソナリティー及び心理的ストレス反応との関連

東北大学大学院医学系研究科人間行動学・中谷直樹、福土審

東京大学大学院医学系研究科ストレス防御・心身医学・熊野宏昭

BTU・美野田 啓二

日本心身医学会.1999.05

体の歪みと心理面との間には、一定の関連性があることが示された。

 

筋緊張と心理面の関連性・左右及び局所の状態の重要性

東北大学大学院医学系研究科人間行動学・中谷直樹、福土審

東京大学大学院医学系研究科ストレス防御・心身医学・熊野宏昭

BTU・美野田 啓二

日本心身医学会.2001.04

筋弾性はパーソナリティーとの関連を反映し、また筋弾性左右差、及びその左右のバランスはパーソナリティー及び心理的ストレス反応との関連を反映していた。したがって、心理面との関連性を検討するにあたり、筋弾性にのみならず、筋弾性の左右差、及び左右のバランスを重視すべきである。

 

アローバランスグラフの信頼性の検討及び心理質問票との関連の検討

東北大学大学院医学系研究科人間行動学・中谷直樹、福土審

東京大学大学院医学系研究科ストレス防御・心身医学・熊野宏昭

BTU・美野田 啓二

日本心身医学会.2001.08

アローバランスグラフが測定する筋骨格系の左右のバランスと心理面の関連があることが明らかにされた。

 

筋弾性及び左右のバランスとパーソナリティー及び心理的ストレスとの関連

東北大学大学院医学系研究科人間行動学・中谷直樹、福土審

東京大学大学院医学系研究科ストレス防御・心身医学・熊野宏昭

BTU・美野田 啓二

日本心身医学.2001.10

筋弾性はパーソナリティーとの関連を反映し、また筋弾性左右差、及びその左右のバランスはパーソナリティー及び心理的ストレス反応との関連を反映していた。さらに、筋弾性の左右のバランスは、筋弾性と比較して質問票の下位尺度と多くの関連を示した。したがって、心理面との関連性を検討するにあたり、筋弾性のみならず、筋弾性の左右差、及びその左右のバランスを重視すべきである。

 

 

筋バランス・筋緊張とストレスレスポンス

Laterality and Imbalance of Muscle Stiffness Relates to Personality

東北大学大学院医学系研究科人間行動学・中谷直樹、福土審

東京大学大学院医学系研究科ストレス防御・心身医学・熊野宏昭

BTU・美野田 啓二

日本行動療法学会.2000.11・国際行動医学会.2004.08

筋弾力の左右差がパーソナリティー及び心理的ストレス反応との関連を示した。筋肉の状態と心理面との関連を検討する際に注目すべき重要な変数であることが示唆された。