「考える脳から、感じる脳へ」2022年1月29日JASCAオンライン研修

「考える脳から、感じる脳へ」1月29日(土)11:00~12:10 JASCAオンライン研修
・受付期間 12月29日~1月27日
・申込方法 アプリ、メール、FAX(会報誌に同封のチラシをご参照ください)

ここでいう「感じる脳」とはどういうことでしょうか。そもそも感覚で物事を捉えることと思考は全く別の作業です。感覚とは外部からの情報を受け取る作業、「考える」は知識や経験を統合してなんらかの問題解決を出すための過程です。でも、考える脳も感覚情報は得ているし、感じる脳もしっかり考えています。考える脳、感じる脳の違いは、受け取った感覚情報をどれだけ言語化できるかの違いになります。
感覚機能を研ぎ澄ました上で、自分が感じていることを言葉にすることで、「感じる脳・島皮質」を鍛えていくことができます。(2021認定テキストP130参照)

HS後に、まだハッキリしないけど、漠然とした体の変化を感じることに注意を向けていきます。そして、その感覚を言葉にしなければ意識化ができません。私たちは、HS後の体に起こる変化(些細なこと)を注意深く、相談者から引き出していく援助が必要なります。この身体の変化(感覚)は良導反応であり、カウンセリングの効果に大きな影響を与えていることは明らかです。(体の感覚と深層心理は密接につながっています)
また、感じる機能が低下するということは、認知機能や脳幹も低下していることになり、小さな変化に気がつけないようでは、改善する変化や成長のチャンスを逃してしまい、なにより人生も楽しめなくなってしまいます。

 普段、感じる脳を強化するにはどうすればよいでしょうか。具体的には、下記を参考にしてください。

  1. 「良い物を見て視覚から入る情報を楽しむ」
  2. 「良い音楽や音を聞いて聴覚から入る情報を楽しむ」
  3. 「良いものを食べて味覚から入る情報を楽しむ」
  4. 「良い香りに親しんで嗅覚から入る情報を楽しむ」
  5. 「心地よい物に触れて触覚から入る情報を楽しむ」ことです。

楽しむのは集中することと同義です。

感覚情報を統合して意識化するのは脳(特に島皮質)なので、意識的に感覚器官から得た情報に集中する時間(特にHS中やHS後)を持つことが大切です。また、季節の変化や植物の香り、相手のちょっとした変化、小さな変化にも気がつくように注意力を養っていくことは、心身を守ることだけでなく、互いの人生を豊かにする最強の武器となります。1月29日のJASCA研修で詳しく解説していきます。HSをもっと知りたい人にも必須の研修です。