ストレスケアカウンセラー®の4つの手法

<感情的アプローチ>

起きている事態や環境よりも、相談者自身の感じ方に焦点を当てて相談者に無条件の「肯定的関心」を持ち、相談者の内的世界を共感的に理解しようと努め、相手に伝える「共感的理解」、さらに、相談者との関係で心理的に安定し、カウンセラーも無理なく自分の言動や態度を受容できる「自己一致」。この3原則を実践するのが基本である。

<認知的アプローチ>

人の感情は思考により影響され、問題があるときは非合理的な思考によって考えたり行動したりする。したがって、認知の仕方を合理的に変えれば行動も変わる。たとえば「卒業して就職しないことは恥ずかしいことだ」という非合理的な考えを「就職するのにこしたことはない」と言い換えることで,苦しみから解放され新しい行動の可能性も生まれるというもの。また、「自己受容」は認知的アプローチの骨格としている。

<行動的アプローチ>

相談者の行動に焦点を当てて観察し、行動そのものを体系的に整理・記録し、反復訓練などで改善していくもの。脳幹をイキイキさせる生活術、目標を設定してそれに向かって進めていくことや、自己評価や自己理解を高めるワークなどがある。

 

<生理的アプローチ>

一般的なカウンセリングは、考え方や受け止め方の偏りが問題行動を生み出すというモデルに基づく認知と、環境と個人要因の相互作用の中で問題行動が繰り返されるというモデルに基づく行動の両面を対象として展開している。しかし、両者はそれぞれ問題発生の原因が異なり、環境と個人要因との統合が困難になる傾向がある。

そのため、ストレスケアカウンセリングでは、認知の修正よりも優先して、生理学的なリラクセーション状態の行動への影響力に注目し、そこに自己成長モデルによって介入することで、環境要因と個人要因の統合を可能にすることを目的にしている。