ストレスケアカウンセリングと自己成長

ストレスケアカウンセリングは「認知および行動」に好ましい影響を与える体系的な学術です。また、ストレスに関しては、弛緩した静穏な状態を自ら作り出す方法ともいえます。その目標は一方では、現在とらわれている差し迫った不安や恐怖の解消と軽減であり、他方では、現在の状態の改善に引き続き、さらに望ましい状態を目指す、よりよき自己実現を図ることです。

人間は心だけで成り立っているわけではありません。人間のもう1つの要素、身体の存在を私たちは忘れています。

「我われの精神は、我われの肉体そのものである」ドイツの哲学者(ニーチェ・1844 −1900)の言葉です。私たちの心は、身体という土台の上に立っています。土台の基礎が傾けば、堅牢なビルも簡単に傾きます。これと同様に、心も身体の状態に大きく左右されます。明るい心、楽しい心、前向きな心になろうとしても、土台である身体のバランスが失われていれば、私たちの心はイキイキできないのです。ストレスによって発生する様々な心理的、身体的問題を改善させるためには、疲労している脳中枢を活性させることが重要です。まずは脳中枢を活性させ、身体全体のバランスを回復させなければなりません。なぜなら、ストレスは、心の問題ではなく、身体に起きている無理な状態であるからです。